看護師のやりがいは一言では語りつくせません。
病院で働く看護師の仕事は、生命にかかわることもあるため、間違いは許されませんし、いつも緊張感が張りつめています。しかしそのような危機的な状況を脱した時の安堵感は、看護師として役割を果たしたという責任感ややりがいに通じます。
病院には様々な患者さんがやってきます。そんな患者さんは本来はそれぞれの人生、生活を送りたかったのに、それを病気や怪我などによって中断されています。いつ治るか先が見えない中、安心できる居場所に帰れないのは、非常に不安を感じるものです。
その間、生活に寄り添い心のケアをする看護師は非常に重要な役割を担っています。
サポートするということは、患者さんの人生の一部に加担する、関与するという見方もできるでしょう。
病気になってしまった患者さんというのは、その間はしっかりと自分に向き合うことになります。例えばどうしてこんな病気になったのか?また仕事や生活はどうすればいいのかなどを真剣に考えるはず。
はじめはそうした先の不安が大きく落ち込むものですが、時間の経過とともに自然と受け入れながら前向きに進んでいくことになります。そんな患者さんを一番身近でサポートするのはなかなか難しいものです。しかし、そのサポートが患者さんの人生を左右することだってあるのです。
病気や怪我が完治し、退院をする時には患者さんだけではなく家族からも感謝されることもあります。そんな患者さんの人生の一部に関与する看護師の仕事は、責任が大きい分達成感も相当大きい仕事だといえるでしょう。